寺院墓地 ‐墓地の種類③‐

寺院墓地とは、寺院が境内や隣接地において管理運営している墓地のことです。

■寺院墓地のメリット


寺院墓地のメリットは、管理が行き届いていることです。

法要を寺院で行うことができる上に、安心してまかせることができます。

また、一般的に交通の便の良いところにある場合が多いようです。


■寺院墓地のデメリット


寺院墓地のデメリットは、永代使用料、管理費などが、他の墓地に比べて割高ということです。

檀家になるために、入檀料のようなものを別に納める寺院もあります。

また、檀家になるということは、その寺院を支えるということですから、例えば、寺院の建て替えのときなどには、寄付を行うのが普通です。


■「宗派不問」について


最近の寺院墓地の中には、檀家用の墓地とは別に、「宗派不問」の一般墓地を運営しているところもあります。

しかし、この「宗派不問」というのは、どんな宗教でもOKということではありません。

「宗派」と「宗旨」とは違います。

宗派は問わない場合でも、宗旨は、あくまでも「仏教」に限定されるのです。

また、墓地を取得する際には宗派不問であっても、取得後にはその寺院の宗派となる場合もあります。

さらに、法要についてはその寺院の宗派で行われるのが普通です。


■仏教のおもな宗派


日本の仏教の代表的な宗派は、以下の13宗派になります。

①法相宗(ほうそうしゅう)
 :奈良仏教系。興福寺や薬師寺を中心に広まりました。

②律宗(りつしゅう)
 :奈良仏教系。唐招提寺を創建した、鑑真により伝えられました。

③華厳宗(けごんしゅう)
 :奈良仏教系。東大寺を総本山とします。

④真言宗(しんごんしゅう)
 :密教系。入唐した空海が伝えました。総本山は高野山。

⑤天台宗(てんだいしゅう)
 :密教&法華系。最澄が比叡山延暦寺に開宗。

⑥日蓮宗(にちれんしゅう)
 :法華系。鎌倉時代に日蓮が身延山久遠寺に開きます。

⑦浄土宗(じょうどしゅう)
 :浄土系。平安時代に法然が開き、「南無阿弥陀仏」を唱えます。

⑧浄土真宗(じょうどしんしゅう)
 :浄土系。鎌倉時代に親鸞が開き、十派に分かれます。

⑨融通念仏宗(ゆうづうねんぶつしゅう)
 :浄土系。平安時代に良忍が開き、大阪・大念仏寺を総本山とします。

⑩時宗(じしゅう)
 :浄土系。鎌倉時代に一遍上人が開き、清浄光寺を総本山とします。

⑪臨済宗(りんざいしゅう)
 :禅系。鎌倉時代に栄西が宋より伝えました。京都、鎌倉に五山を制定。

⑫曹洞宗(そうどうしゅう)
 :禅系。鎌倉時代に道元が開きました。総本山は、永平寺、総持寺。

⑬黄檗宗(おうばくしゅう)
 :禅系。江戸時代に明の隠元が伝えました。宇治・万福寺が大本山。